エモい心理学

こころってやつは。エモい、つまりエモーショナルな心理学論文を書き溜めています。

「スマホを確認せずにはいられない」の実証研究

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大学のキャンパスにおいて、下を向いて歩く人たちがとても多いです。

自転車でキャンパスを走っていると、皆こちらに注意なんて向いていないから、あまり鳴らしたくないベルを鳴らすしかなくなる。特にポケモンGOが流行った時期なんて、しばらくは細い道は避けよう、そう考えたほどでした。

 

そんなわけで、今日はスマートフォンと注意に関する論文です。

 

Ito, M. and Kawahara, J.-i. (2016), Effect of the Presence of a Mobile Phone during a Spatial Visual Search . Jpn Psychol Res. doi:10.1111/jpr.12143

 

論文の内容

まず著者らは、スマホで通話している時は注意機能が欠落することや運転がおろそかになるという過去の研究結果を引き合いに出しながら、スマホ使用時は注意のリソースが分散する結果、いろいろなパフォーマンスに悪影響を与えることを指摘しています。

 

その上で、著者らが着目したのは、「ただ置いてあるスマホ」が人々にどのような影響を与えるのかということでした。確かに、SNSやメールの通知など、常時気にしている人は多いかもしれません。

 

そこで、以下のような実験を行いました。

実験参加者をスマホ条件と統制条件にわけ、スマホ条件ではPCモニタの脇に実験者のスマホを置き、統制条件ではスマホと同じサイズのメモ帳を置きました。その上で、実験参加者にモニタ上の多数の文字の中からターゲットの文字を探すようという課題を行ってもらい、探索にかかった時間を計測しました。

 

その結果、統制条件のほうがスマホ条件よりもターゲットの検出速度が速いということが示されました。つまり、スマホ条件の人たちは、スマホが気になってしまい、ターゲット検出に時間がかかってしまったと解釈することができます。

さらに、スマホ条件において、スマホを置いてある側に出てきたターゲットへの反応のほうが反対のターゲットへの反応よりも速いということもわかりました。スマホによって空間的な意味でも注意が支配されていることが伺えます。

 

 

感想

率直に、すごく面白い。

たぶん、世間的にそうかもって思われていたことを、科学的な手続きで証明したって感じ。スマホが近くにあるせいで、集中すべき作業に集中できない。僕もそういうことあるなぁ・・・。

 

スマホとかPCってすごく認知的な資源を浪費するなって思います。なぜなら情報を自分で選択していかなければならないから。SNSはもちろん(発信するのが基本だから)、NetflexやYoutubeを観るにしてもレコメンドされるものの結局自分で選ぶし。そう考えると、勝手に映像が流れているテレビをみるのって楽すぎる。

 

 

研究の問題点として、実験に使用したスマホiPhone5らしいのですが、自分のスマホiPhone5がじゃない場合、そのiPhone5って完全に他人のモノって感じしませんかね。他人のモノって感じがした場合、自分宛てのSNSのメッセージなんて来る余地がないので(たとえアンドロイドでも来ないですけど)、もはや気にならなくなりそう。

僕みたいなアンドロイドユーザーにとっては、iPhoneを敵対している人もいるかもしれませんしね・・・。僕は敵対していません。みんな仲良しだからね!

 

おしまい。